印刷 関連トピックス口蹄疫 家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)について、宮崎県が終息を宣言して27日で1年になる。約30万頭の牛や豚が殺処分され、被害を受けた農場で飼育を再開したのは5月末現在、54%にとどまる。県は3年計画の工程表を示して防疫体制の強化や経営再開への支援などを掲げるが、課題は多い。 口蹄疫は昨年4月20日〜7月4日に県内11市町で292例発生。感染拡大防止のための殺処分を前提としたワクチン接種も含め計29万7808頭が殺処分された。 県によると、殺処分がされた1238農場のうち飼育を再開したのは666。牛と豚は2万8751頭まで戻ったが、元々いた母牛や母豚など7万1855頭の40%にとどまる(いずれも5月末現在)。 再開が進まない要因について、韓国や台湾での口蹄疫発生や子牛価格の高騰、枝肉市場の低迷などがあると県は分析。一方で、感染ルートを特定できない行政への不信