◇ネットで共感広がる 「『自分一人が投票したところで何も変わらないと思う一人』が投票すると社会が変わる」。作家のいとうせいこうさん(53)が、衆院選にあたってつづった文章が、インターネット上で共感を呼んでいる。ツイッターやフェイスブックでの転載は4万5000件を突破。読んだ人々は「選挙に行きたくなった」、「若い人に読んでほしい」などとコメントを書き込んでいる。 タイトルは「一羽の鳥について(あらゆる選挙に寄せて)」。政治情報サイト「ポリタス」に3日掲載された(http://politas.jp/articles/213)。 いとうさんは、無党派層の「私たち」を渡り鳥の群れに例え、群れが突然、旅に出るきっかけとなるのは「一羽の鳥」だと説く。「私たちが変わったところで政治家が変わらないのだから意味がない」と考えるのは、「政治不信というキャンペーン」によって「無力」さを刷り込まれているから