大きなものでは高さ100メートル! ひときわ目を引く巨大な観音像が、バブル期の前後、国内各地に建てられました。今、それらの観音像の一部が「問題化」しているといいます。 管理が行き届かなくなり、周辺が廃虚のように荒れ果ててしまった観音像。「危険を及ぼす」として多額の公金を使って解体されたケースもあります。 背景に何があるのか、現地を取材しました。(金沢放送局記者 松葉翼) 山中温泉や山代温泉など、北陸有数の温泉地で知られる石川県加賀市。 JR北陸本線の加賀温泉駅近くの丘の上に、高さ73メートルの観音像が立っています。 「加賀大観音」と名付けられた鉄筋コンクリート造りの巨大な像は、1987年に地元出身の実業家が建造しました。 建てられた当時は「金色」に輝いていたといいますが、今は色がくすんで見えます。 胸に抱いている赤ん坊だけでも、奈良・東大寺の大仏に匹敵する大きさがあるといいます。 「加賀大