新しい規制基準の下で初めて再稼働する見通しの鹿児島県の川内原子力発電所で、27日から4日間、重大事故を想定した大がかりな訓練が行われます。福島第一原発の事故のあと国の検査に新たに加えられた訓練で、九州電力にとって再稼働に向けた大きな関門になります。 これらを使って適切な事故対応ができるかを確認する大がかりな訓練が、来月、再稼働する見通しの1号機で、27日から行われます。 訓練は、配管の破断などで冷却水が失われるなか、緊急時に原子炉に注水するポンプが動かず、20分足らずで核燃料が溶け始めるという厳しい想定で行われます。事故を収束させるまでのシナリオを4日間に分け、発電所の所員や協力会社の社員、合わせて52人が、大容量の発電機やポンプなど非常用の設備を使って放射性物質の大量放出を防ぐ緊急対応に当たります。作業はそれぞれ手順や時間が定められ、原子力規制委員会の検査官がマニュアルに沿って行われてい