人づきあいや見栄・虚飾は一切なし。明治時代の「簡易生活」は究極のシンプルライフだ。その実態を描いた書籍『簡易生活のすすめ――明治にストレスフリーな最高の生き方があった!』の著者・山下泰平さんは、常々「正社員はつらそう」だと感じているという。その真意とは? 【年収300万円でも3人子持ちのシングルマザーと暮らす就職氷河期世代の男性】 ■正社員はパフォーマンスを発揮するのが難しい 僕の本業は、とある組織のシステム管理です。雇用形態は、正社員ではなく、派遣社員。組織に所属してはいますが、そのなかにどっぷり浸かっているわけではないので、一歩引いた視点から働く環境を見ることができます。そのせいか、同僚として働く正社員たちに対して、少しだけ同情的な思いを抱いています。 もっともつらそうだなと思うのが、職場がパフォーマンスを十分に発揮できる環境ではない点です。 たとえば、毎日のように行なわれる会議。その