法相時代、衆院予算委で答弁する(左端)=平成25年4月《平成24年12月、自民党は衆院選で圧勝し、3年3カ月ぶりに与党に返り咲いた。直後に発足した第2次安倍晋三内閣で、谷垣さんは法相に就任した》 新内閣発足直前、誰かの政治資金パーティーの控室で安倍さんと居合わせ、「何かやってくださいよ」と防衛相などいくつかの閣僚ポストを提示されました。いずれも断ると「何だったら引き受けてくれるんですか」と食い下がられ、「そこまでおっしゃるなら」と法相を挙げました。政界に入る前は弁護士でしたからね。安倍さんは「じゃあ、それでお願いします」。組閣の日、首相官邸で告げられたポストは案の定、法相でした。 《在任中は11人の死刑囚への死刑執行を命じた。法務省が執行の事実と人数を公表するようになった10年11月以降では、上川陽子前法相の16人、鳩山邦夫元法相の13人に次いで多い》