【ジュネーブ支局】ロイター通信などによると、ハンガリー西部コロンタール近郊のアルミニウム精製工場で起きた廃液貯水池の決壊事故で、流出した有害物質を含む大量の汚泥が7日、約70キロ・メートル離れたドナウ川本流に到達した。 セルビアやルーマニアなど下流域の国々は水質の監視態勢を強化した。 ハンガリー政府は被害拡大を防ぐため、汚染された河川に中和剤をまくなどの対策を続けている。 事故では4人が死亡、150人以上が負傷し、汚泥が流れ込んだドナウ川の支流では大量の魚の死骸(しがい)が浮いているという。 ハンガリーのオルバン首相は7日、現場を訪問し「前例のない環境破壊の惨事」と述べた。