大阪市内にある酒販売チェーン店でアルバイトを始めたというKさんは、「業務のための練習」をめぐって、ちょっとした悩みを抱えている。 その店では、レジでの会計の際、客から「商品を包装して」と頼まれることが非常に多いが、商品をどんな風に包装するかは、酒瓶や箱の種類によっていろいろで、とてもややこしい。そこで、店は従業員に「特別に時間をとって練習する」ことを求めるのだという。 この練習のために、Kさんは「休みの日に顔を出せ」と命じられた。念のため、店の責任者に「タイムカードを押していいんですよね?」と聞いてみると、責任者から「なんできみの練習にうちが金を払わないといけないんだ」と言われたという。 しかし、Kさんは納得できない。休日にわざわざ店に出てくるのに、なぜタイムカードを押せないのか、と。店の責任者とKさん、どちらの言い分が正しいのだろうか。労働問題にくわしい嶋﨑量弁護士に聞いた。 ●本当に「