宮城のがれき量「23年分」 撤去費国負担へ 東日本大震災により宮城県内で発生したがれきの量は、現時点で1800万トンに上ると推計されることが27日、分かった。県内で1年間に排出される一般廃棄物量の23年分に相当する。県はがれき処理は一刻を争うとして、28日から撤去作業に乗り出す方針を決めた。 地震や津波で倒壊・流出した家屋のがれきや家電製品の総量を県が推計。おおむね1500万〜1800万トンと算出した。 津波で流された自動車や船舶、土砂は推計に含めておらず、実際の災害廃棄物量は推計をはるかに上回るとみられる。 県内の一般廃棄物排出量は年間80万トン程度。震災で発生したがれき量は膨大で、処理には相当な時間がかかる見通しだ。 県は被災地の復旧には早期のがれき撤去が不可欠として、28日から作業に着手する。災害廃棄物は被災市町に数カ所設ける1次仮置き場にいったん移動し、県内に複数確保する2