ホームレスの人も大富豪も(1ユーロ=約122円、以下、日本円で記述) 今年5月に大統領選をひかえるフランス。大統領として史上最低の支持率を記録したオランド大統領(社会党)が再立候補を諦めたこともあり、「これでもう左派は終わり」とういうムードだ。 ところが、1月12日と19日、第二回社会党予備選の討論で、弱冠50歳のブノワ・アモン元文部・高等教育・研究大臣が、国民に最低限度の生活を保障することを目的としたベーシックインカム導入を提案、一躍、脚光を浴びた。 これは、2018年から、現在、積極的連帯所得手当(RSA)とよばれている生活保護費、日本円6万4千円を7万2千円に引き上げ、将来的には収入額にかかわらず、すべての国民に9万円を支給するというものだ。 現行の積極的連帯所得手当は、25歳以上の無収入および低収入所得者(月収1139.13万8千円以下)を対象にしている。金額は家族構成によって変わ