新聞やTV、インターネットのニュースで、企業の赤字決算の報道が相次いでいます。昨年度の連結決算で2兆2703億円もの営業利益を計上したトヨタ自動車が、今期は営業赤字が4000億円を超える見込みになったのをはじめとして、これまで日本経済の牽引役であった自動車産業、電機産業が軒並み赤字決算となる見込みです。 銀行の決算もサブプライムローンの影響に加え、企業業績の悪化による株価低迷などで、大幅に悪化しています。もちろん「経済情勢が悪いのに、銀行が儲かる」となってはおかしいのですが、これでは「銀行が社会に生かされている」ってことになってしまいます。 金融機能を司る銀行は、本来は経済の潤滑油となるべき存在で、日本経済の道筋を示すことが期待されていると思うのです。いつまでも銀行が受け身のままだと、「経済情勢に銀行の業績が左右される」という構図は断ち切れないままです。 これまで銀行が受け身であっても、日