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オルグ学入門 村田宏雄 勁草書房(1982年1月30日発行)
タイトルで何の本だかわかる人はある程度以上の年齢の人だろう。オルグとはorganizerの略で、 大衆や労... タイトルで何の本だかわかる人はある程度以上の年齢の人だろう。オルグとはorganizerの略で、 大衆や労働者の中に入って、政党や組合の組織を作ったり、その強化や拡大をはかったりすること(人)。[狭義では、共産主義のそれを指す]」(新明解国語辞典第三版) 私が大学生の頃には細々とながらキャンパスでこういう人たちが活動していたものだ。ほとんど誰にも相手にされてなかったけど。 つまり本書は、共産主義系勧誘・洗脳マニュアルなのである。著者は大正8年生まれの東洋大学社会学科の教授。帯の惹句はこうだ。 大衆を組織化し、より強力なパワーを発揮させることがオルグの目的である。勘や経験のみに頼る試行錯誤から脱し、普遍妥当な学としてのオルグ技術の開発を目指す画期の書 洗脳本は多々あれど、これほど、その正当性を確信した立場から書かれた本も珍しい。しかも、勁草書房といえば、思想書などを出してる出版社ではないか。
2011/06/21 リンク