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毒味ン 映画観る前の備えとおカネの話 自殺されちゃった僕
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毒味ン 映画観る前の備えとおカネの話 自殺されちゃった僕
妻を含む親しい人3人が自殺してしまった著者のエッセイです。 自殺者の遺族が綴ったエッセイということ... 妻を含む親しい人3人が自殺してしまった著者のエッセイです。 自殺者の遺族が綴ったエッセイということは、自殺する人間がいかに苦しんでいたか、遺されたものはどれほどの悲しみに包まれるかなどを語る内容かと思ったんですが、ちょっと違いました。まさかこれほど、自殺者とその遺族である著者に同情出来ないとは思ってもみなかった。それはつまり著者は同情を買おうとして本作を執筆したわけではないということです。 著者含め自殺者はみな薬物中毒です。さらにドラッグ系雑誌のライターであり、バイセクシャルだったりロリコンだったりと、普通の一般人とは呼べないでしょう。それゆえ本作を読んでもどこかフィクションのように感じてしまい、遠い世界の出来事のように思えてきます。 著者は「この本を読んで自殺を思いとどまらせたい」と綴っていますが、その目的はほとんど果たせないと思います。繰り返しになりますが著者含め本作の自殺者に親近感を