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クルド要衝を「放棄」するオバマのばかげた理屈
ウィリアム・ドブソン(本誌コラムニスト) スレート誌政治・外交エディター。カーネギー国際平和財団客... ウィリアム・ドブソン(本誌コラムニスト) スレート誌政治・外交エディター。カーネギー国際平和財団客員研究員や外交専門誌フォーリン・ポリシー編集長などを経て現職 シリアとトルコの国境地帯で激烈を極める攻防戦が続いている。イスラム教スンニ派テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)はシリア北部の拠点から国境地帯まで進撃、人口40万人のクルド人の都市アインアルアラブ(クルド名コバニ)陥落を目指している。 ISISがコバニ全域を掌握するのは時間の問題と思われる。この町を守るクルド人部隊は、戦車や重火器を保有するISISの猛攻に長く持ちこたえられそうにない。既にISISは市内の一部地域に侵入、占領の証しとして黒い旗を掲げている。 米政府の当初の反応は鈍かった。オバマ政権の高官はコバニ陥落はアメリカにとって重大な問題ではないといった口ぶりで、切迫感を薄めようとした。 米軍がコバニを重視すれば、典
2014/10/25 リンク