鬼才・内田吐夢が描く、異様すぎる宮本武蔵像　2011-09-04 - 死んだ目でダブルピース

鬼才・内田吐夢が描く、異様すぎる宮本武蔵像　2011-09-04 - 死んだ目でダブルピース

つい最近、映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」（1964年公開）を観た。内田吐夢が監督した宮本武蔵五部作の四...概要を表示 つい最近、映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」（1964年公開）を観た。内田吐夢が監督した宮本武蔵五部作の四作目である。 このシリーズは、吉川英治の原作小説や、戦前戦後にかけて何度も映画化やドラマ化された他の作品と比べて異彩を放っている。 以下、映画のネタバレを含みます。 早朝の薄闇の中、宮本武蔵は抜き身を下げたまま、流れるように山道を駆け下りてゆく。向かう先にいるのは、巨大な一本松を中心に陣取る吉岡一門である。 すでに清十郎と伝七郎の兄弟を武蔵によって斬られた吉岡一門は、末弟の源次郎少年を名目上の大将に定めていた。武蔵は、その源次郎に狙いをつけている。 「こわいよう、こわいよう！」 と、泣き叫ぶ源次郎少年をかばって、叔父で後見役の壬生源左衛門が、必死に武蔵の前に回り込む。 次の瞬間、武蔵の刀は源左衛門の背を貫き、源次郎少年の命をも奪っていた。 パニックに陥った吉岡の門弟七十三人が、次々に襲いか

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