私らしくイナバウアー　荒川静香さん「特別だった五輪」：朝日新聞デジタル

私らしくイナバウアー　荒川静香さん「特別だった五輪」：朝日新聞デジタル

ロシア・ソチ五輪が２月７日に開幕する。２００６年トリノ五輪でフィギュアスケート金メダルに輝いた荒...概要を表示 ロシア・ソチ五輪が２月７日に開幕する。２００６年トリノ五輪でフィギュアスケート金メダルに輝いた荒川静香さん（３２）に、五輪への思いを聞いた。私たちはなぜ、オリンピックに引き込まれるのか。　イタリア・トリノのパラベラ競技場。０６年２月２３日、荒川さんは表彰台の一番上に立っていた。日本フィギュア史上初の五輪金メダル。「信じられなかった。でも、滑っていてすごく心地よかった」。快挙を引き寄せた理由が、フリー演技で披露した、得点には加算されない「イナバウアー」に詰まっている。　五輪本番まで、残り１カ月という頃。コーチのニコライ・モロゾフ氏が思いがけないことを口にした。「フィギュアは技術的な得点だけを積み重ねればいい競技ではない」。荒川さんは「『得点さえ取れればいい』ってくらい勝負にこだわったコーチが『技術性と芸術性が備わった競技だからこそ、個性を表現しないのはもったいない』って言ったんです」と振り返