３０歳公務員ウォーターボーイズ　次代のための「バカ」：朝日新聞デジタル

３０歳公務員ウォーターボーイズ　次代のための「バカ」：朝日新聞デジタル

「ＡＢＵウォーターボーイズでっす！」。プールサイドにずらりとならんだ青い海パン。観客との距離は３...概要を表示 「ＡＢＵウォーターボーイズでっす！」。プールサイドにずらりとならんだ青い海パン。観客との距離は３０センチ。おしりを振ってはしぶきをちらし、豪快なジャンプで水をはねあげた。 リーダーの石田雄一さん（３０）は山口県阿武町職員。利用者が減っていた道の駅の温水プールについて、「ウォーターボーイズでもあればねぇ」と言った誰かの冗談を真に受け、シンクロナイズド・スイミングの男子チームをつくった。 公演は無料で、整理券やチラシもすべて手作り。公演後は海パン姿のまま、観客一人一人にあめとメッセージを手渡し、雪が舞う屋外まで半裸で見送る。ただそれだけ。でもその真剣に楽しそうな姿こそ、観る者の心を華やがせる。 防府市で育ち、東京の大学に進学。「ここなら人の顔が見える仕事ができる」と阿武町を選んだ。「なんでこんな何もないとこに来たかね」と住民たちは言う。「子どもたちがプライドをもてる町にしたい。こんなバカやって

• 凍てつく波動