anond.hatelabo.jp こちらの増田を拝見して書かずにはいられなくなったので、 推敲もせず書きなぐることにした。 ---------- 学生時代通った馴染みの蕎麦屋があった。 いや、今もその店はまだある。 ただ、中身は完全に変わってしまっている。 都内某区、山手線の内側に位置し、 某路面電車駅すぐ傍のその店の真上に、当時私は住んでいた。 そう、蕎麦屋はマンションの1階にあった。 元の地主はその蕎麦屋の主(あるじ)だったと、後に知った。 私はその店のカツ丼が好きだった。 金の許す限り、週に何度も食べた。 それくらい好きだった。 最近、そのカツ丼が、 「三島由紀夫が自殺前に最後に食べた」等と 言われているほどのものと知った。 確かにとても美味かった。 あの味を超える物には巡り合えていない。 しかしもう、味わうことはできない。 今、あの店で食べられるものは、当時の味ではない。 大正八