本連載では過去3回にわたって、ニューラルネットワークおよびディープラーニングの理論的な側面を紹介してきた。最終回となる今回は、これまでの知識を前提に、ディープラーニングライブラリを使ったプログラム実装について解説する。 ディープラーニングの開発環境 実装の具体的な解説に入る前に、開発環境について簡単に触れておきたい。 現時点(2017年2月)では、NVIDIAのDIGITSなどGUIの開発環境もあるが、ディープラーニング開発用ライブラリを使ったカスタム開発が一般的である。プログラミング言語ごとにさまざまなライブラリが提供され、日々改善されている。新しいライブラリも継続的にリリースされており、ディープラーニングの進化の速さがうかがえる。 ライブラリが提供されている開発言語は、C++、Python、Javaなどであるが(図表1)、言語自体の人気もあってかPython用ライブラリが最も充実してお
