「誰の子だ、、、、父親は?」 小太りだがビシッとスーツを着込み、脂ぎった顔の男が、お腹の大きくなった愛娘テレサに抑え気味に詰め寄った。 男は大聖堂の様な広さの部屋にある椅子にどっしりと座り、アンティークの机にある葉巻に手を伸ばすと、そっと火をつけ、充分にふかした後、笑みを浮かべた。目が笑ってない事は明らかだった。周りには男の部下や血縁関係にあたる者が静かに立っていて、その様子を緊迫した面持ちで見ている。 テレサは体格の良い男達数人に囲まれながらも、凛とした立ち姿で、目の前に居る男、父親をにらみ返した。 にらまれた父親は笑うのを止め、目で部下達に合図を送る。その瞬間、テレサの周りに居た男達が、テレサの着ていた服を切り裂いた。乳房があらわになりながらも、テレサは何事も無かったように立ち続け、「あなたに言う事など何一つないわ」というような意志を崩そうとはせず、父親をにらみ続けている。 父親は俯き