自民党の総裁選が迫るなか、衆院選で落選した「小泉チルドレン」が再起に懸命だ。「民主党と違う小さな政府を」「むだ遣いの見直しを」。党の存在感をどう示すか模索しながら、秘書のリストラやマンション売却などで政治生命をつなぐ。 東京5区で民主元職に敗れた前衆院議員の佐藤ゆかり氏(48)は、支援者へのあいさつ回りに追われている。次の選挙に向けて活動を続けるが、「秘書の生活を守るために出稼ぎしないと」。エコノミストの経験を生かし、講演会開催や雑誌への寄稿で事務所費などを稼ぐという。 それでも、11人いた秘書は3人に減らした。これまでの蓄えを崩し、事務所も狭いところを探している。「野党の元議員が政治資金パーティーを開いても成功するかわからない」と不安は消えない。 「議員時代は多忙で大局的に考えられなかった。民主党は子ども手当など直接的な支援が強み。自民党は企業再建を通じた景気回復など違う手だてでア