人が生涯につく仕事の数は、大抵1つか2つ。なりたい職業に就けるとも限らない。それでも、さまざまな職業を知るたびに「これは楽しそう」「あれは自分に向いているかも」と、心が浮き立つものだ。それぞれの仕事には、思いもよらない喜びや苦労、そしてその仕事ならではの技術が隠されているに違いない。 ハリウッド映画に出演する日本人をキャスティングしている奈良橋陽子さんは「キャスティング・ディレクター」だ。最近では、女優アンジョリーナ・ジョリーが監督を手がけた映画『不屈の男 アンブロークン』でも、繊細な日本兵役にギタリストのMIYAVIをキャスティングし話題を呼んでいる。