△4四銀に▲5六角の検討 渡辺-久保戦(2013.11)では、28手目に△4四銀と出ました。これに対して、渡辺二冠 は△5六角(第1図)と打ちました。前回も出ましたが、升石には難敵の角打ちです。 第1図以下の指し手 △3三飛 ▲6六歩(第2図) ▲1六歩が突いてなければ△1四飛と逃げられます。しかし、この場合は△3三飛しか ありません。△5五銀に角の引き場所を作る▲6六歩も当然の手です。 第2図以下の指し手 △5五銀 ▲6七角(第3図) 実戦は第2図から△5五銀と出ました。ここでは△5四歩も有力なので後述します。 第3図では、本譜の①△5四歩の他に、②△8四角や、③△4四歩、△6四銀も考え られます。 第3図から②△8四角と③△4四歩の変化 △8四角は指してみたい手です。これには▲6五歩(変化1図)がぴったりの手で、後 手の指す手が難しいです。 △6六銀は、▲同銀 △同角 ▲7七桂(変化2