『一橋桐子 (76) の犯罪日記』(ひとつばしきりこ ななじゅうろく のはんざいにっき[1])は、原田ひ香による日本の長編小説。2020年2月号から7月号まで月刊小説誌『読楽』(徳間書店)に掲載され、2020年11月30日に徳間書店より単行本が刊行された[2]のち、2022年8月9日に徳間文庫版が発売された[3]。 76歳の一橋桐子は、同居していた友人の宮崎知子(トモ)に病死で先立たれ、再び独りぼっちになってしまった。トモと同居を始めてから3年ほど、2人で協力して余裕はないが楽しい暮らしを送ってきたが、今住む中古の一軒家は桐子一人には広すぎて、不動産屋の相田の紹介で高齢者アパートに移ることになる。清掃のパートはいつ切られてもおかしくない状態だし、桐子はこのまま独りぼっちで死んでいくのだろうかと落ち込む。 そんな時、テレビで高齢者の再犯率が高い話を耳にし、刑務所の中が至れり尽くせりで介護まで