「通信の数学的理論」その後の話 — 還暦を越えた情報理論 A Story Afterwards of “A Mathematical Theory of Communication” —Information Theory Exceeds 60 Years Old 植松友彦 Tomohiko UYEMATSU アブストラクト シャノンによる情報通信のマグナカルタ “A mathematical theory of communication” が発表されてから 60 年以上を経た.本稿では,シャノンが最初に創造した情報理論の枠組みについて解説した後,いつだれによって基本定理の 厳密な証明がなされたか,並びに情報理論がどのような発展の経路をたどってシャノンの後にどこまで到達したかについて 解説している. キーワード シャノン,情報理論,情報源符号化,通信路符号化,標本化定理,レートひずみ理