東浩紀、開沼博、津田大介、速水健朗、藤村龍至、清水亮、梅沢和木、井出明らによる、タイトル通り「福島第一原発観光地化計画」についての本。一応、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』の続編となりますが、そのテイストは違っており、今までの『思想地図β』とは全く違った1冊になっています。 前号の『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』が、かなりスタイリッシュなデザインだったのに対して、いきなり公的機関のパンフレットにありそうなイラストが載っていますし、何よりも情報の詰め込み方が半端ないです。さまざまなデータや論考、対談、インタビューなどが「雑多」といっていいほど詰め込まれていて、今までの『思想地図β』よりも読みにくく感じる人は多いでしょう。 それはこの「福島第一原発観光地化計画」というテーマそのものがもたらしているものなのだと思います。 この「福島第一原発観光地化計画」の核は、2036年