共働き世帯の増加などを背景に、全員参加が“建前”とされてきた「PTA」のあり方に注目が集まっている。地域の清掃や登下校の見守り活動など、仕事のある時間帯にかぶる行事が多いため、「仕事を休んでまでやらなくてはいけないのか」と負担に感じる親が増えているからだ。3月には、菊池桃子さんが「働く母親には活動が難しい」と発言したことも話題となり、業務や組織の効率化など、PTAの見直しが進んでいる。(中井なつみ) ■無駄だと思うのに… 3月25日、政府の「一億総活躍国民会議」に出席したタレントの菊池桃子さんが、「任意にもかかわらず、すべての者が参加するような雰囲気作りがなされている。働くお母さんたちにとっては、PTA活動っていうものが難しい」と発言した。インターネット上では、「よく言った」「専業主婦でも辛い」「なくしてしまえばいい」など、賛同する意見が相次ぎ、PTAの運営や存在の意義についてのさまざ