これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 ■前書き■ Fateをプレイしていたと思ったら、私はいつの間にかイリヤの空を読んでいた。 本作はメインとしてのユースティア(以下ティア)ルートを主軸として、章毎に他のヒロインの個別ルートへ分岐する、例えるなら葉脈の様なモデルで表すことができる。 順当に分岐した場合、フィオネ→エリス→第29代聖女イレーヌ(以下コレット)→リシア→ティアの順番でプレイすることになるだろう。 リシアルートに相当する4章までは主人公とヒロイン間の2者関係が中心に話が進むが、終章では主人公の心理描写と群像劇としての色が強調される。 途中で作品の見せ方が大きく変わる為、主人公に対して深く感情移入していた場合は違和感を感じるかも知れない。 主人公の変化については