ダービーを控えた競馬界を見渡すと、ある異変が起きていることに気づく。 天才騎手・が大不振なのだ。 「例年、断トツの勝利数でほかの騎手の追随を許さない武が、今年は5月1週終了時点で、全国6位。トップの安藤勝己に20勝以上水を開けられているんです」(スポーツ紙競馬担当記者) 数々の輝かしい記録を持つ天才に何があったというのか? 「騎乗停止処分で出遅れたことも一因ですが、それ以上に、競馬専門紙Kの記者たちがエージェント集団を結成し、安藤、岩田康誠、四位洋文、福永祐一といった有力騎手を確保。今までなら武が騎乗していたような一流馬を、その騎手たちに回しているんです」(同) 競馬ファンでさえ聞き慣れない「エージェント」。だが、今や「エージェントなしに、競馬は回らない」(某調教師)といわれるくらい、重要な役割を担っているという。 「騎手に代わって、乗り馬を調教師と調整するのが彼らの役目。ほとんどの場合、