諸君らの研鑽の結果が、卒業の時を迎えた。その努力に、本校教職員を代表して心より祝意を述べる。 また、今日までの諸君らを支えてくれた多くの人々に、生徒諸君とともに感謝を申し上げる。 とりわけ、強く、大きく、本校の教育を支えてくれた保護者の皆さんに、祝意を申し上げるとともに、心からの御礼を申し上げたい。 未来に向かう晴れやかなこの時に、諸君に向かって小さなメッセージを残しておきたい。 このメッセージに、2週間前、「時に海を見よ」題し、配布予定の学校便りにも掲載した。その時私の脳裏に浮かんだ海は、真っ青な大海原であった。しかし、今、私の目に浮かぶのは、津波になって荒れ狂い、濁流と化し、数多の人命を奪い、憎んでも憎みきれない憎悪と嫌悪の海である。これから述べることは、あまりに甘く現実と離れた浪漫的まやかしに思えるかもしれない。私は躊躇した。しかし、私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、どうして
This RSA Animate was adapted from a talk given at the RSA by Sir Ken Robinson, world-renowned education and creativity expert and recipient of the RSA's Benjamin Franklin award. The RSA is a 258 year-old charity devoted to driving social progress and spreading world-changing ideas. Donate to the RSA: https://utm.guru/udy0l Follow the RSA on Twitter: https://twitter.com/RSAEvents Like the RSA
基盤系プログラマの実践的教育が必要だ(http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20090429#p1)に、多数のブックマーク、コメントなどを頂いた。補足的な説明を。 コミュニティというのは、誕生し、発展、成長、成熟、そして衰退というような、生物と同じような過程をたどる。OSSコミュニティももちろん同様な過程をたどる。活発なコミュニティが注目を浴びるわけだが、そのようなものは例外的な存在でむしろ閑古鳥が鳴く寂れたコミュニティというのは少なくない。 持続可能なコミュニティになるためには、継続的な新規参入者が必要だ。コミュニティには強制力がないので、去るものは追えないし、コミュニティに束縛するようなメカニズムもない。参加者が自らの意思によって参加したいと思うような何がしかの魅力がない限り、タコ壷化していく。 さて、そのような前提の中で、OSS開発コミュニティを考えてみると、
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20090429#p1 基盤系プログラマの実践的教育が必要だ 何かズレてる気がする. PostgreSQLの開発者になるには、C言語の知識が必要だ。だけど、例えば大学のクラスルームで教えているようなC言語の文法を15回に渡って教えるような講座でPostgreSQLの開発者になれるか、あるいは即戦力的なスキルが身につくかというとほとんど身につかないし絶望的なまでに実践的ではない*1。C言語を操って大規模なソフトウェアに立ち向かうには、デバッグの仕方、テストの仕方、ソースコードの書き方ではなく読み方、ビルドの仕方、コミュニティとの付き合い方、質問の仕方、問題解決の方法などなど、総合的な実践力が必要なわけではあるが、そーゆー観点からC言語を道具としてとらえ教えているという話は寡聞にして知らない。あったらぜひ教えてほしい。 んなもんは独
いわゆる基盤系のエンジニアリング技術について、私の場合は、今の会社に入社して2年間で徹底的に叩き込まれました*1。C言語なんかは独習の範囲内であって、コンピュータに関する基礎的な知識が不足していると痛感しています。一方、Computer Scienceに関する基本的なトピックはシンプルなものが多いので、数学の素養と、大学で詰め込まれた技術があれば何とかなる感じがしています。 飽くまでも、ですが、OSとかRDBMSとか、全ては手段です。ビル建設でいえば生コンのようなもの。砂利とか。肝心なのは、自分が欲しいビルの理想をきちんと描き、実現までの手段・手順を整理する。理想としているビルができているかを確かめる。難しいのは、「そんなビルが技術的な観点から本当に建設できるのか?」を確かめながら進むこと。 あるいは、それらの技術を全て、日本語にしてきちんと表現すること、設計を周囲に伝えて合意をとること、
ここで言う基盤系というのは、OSとかRDBMSとかプログラミング言語処理系とか、そーゆー奴ね。アプリケーションプログラムとかWebサービスとかを支える縁の下の力持ち。その基盤を作るプログラマをどのように育てるかというお話。 まあ、ハッカー予備軍をどのように育成するか。ハッカーって、育てるとか教育するとか、そーゆーものではなく勝手になるものだから、そもそも、そんなものはありえないという議論もある。確かに天才というのは、天才なので、教育がどうだこうだということはないのだけど、一般的なプログラマというのは、一般的な教育プログラムである程度底上げ的なことは出きると思う。 例えば、PostgreSQLの開発者を考えてみる。ちょっとRDBMSに興味がある、だけどどこからとっかりをつけていいのかよく分からないという初心者がいたとする。今ある、OSS利用者教育プログラムをいくらやったところで開発者にはなれ
Mac、iPhone、iPod、歌声合成、DTM、楽器、各種ガジェット、メディアなどの情報・雑感などなど うちの次男が高校3年生の教科書をさきほどもらって帰ってきました。いきなり、「Stay Hungry, Stay Foolish」と聞き慣れた言葉を言うので何かと聞いたら、「教科書に載ってる」というのです。 「たしかに試験問題になってもおかしくないとは思うけど」 「いや、本当に載ってるんだって。英語の教科書に」 「ええー!?」 と、子供から教科書を取り上げて見てみるとたしかに載ってる。 ・CROWN English Reading Lesson 1 Stay Hungry, Stay Foolish [スピーチ] 大学を卒業する学生に向けたスティーブ・ジョブズのスピーチ。人生には、いくつかの岐路がある。 彼がスタンフォード大学で行った名スピーチがそのまま収録されているのです。全部で11ペ
今年もやりたい、セキュリティ&プログラミングキャンプ。 昨年度初めて開催したプログラミング部門は、初めてということもあり、準備も十分でない部分も多々あった。とにもかくにも、開催することにたどりつくまでにエネルギーの大変を費やしてしまったというのが正直なところである。昨年は、かってもよくわからなかったので、議論の中で、どこを押すべきかどこを引くべきかということも手探りであった。合宿という長丁場でのペース配分、受講生との距離感、すべてが初めての経験であった。昨年の経験を元にさらにバージョンアップを行いたい。 わたしの個人的な思いとしては、基盤系のプログラミングの楽しさ、素晴らしさをどうにかして伝えたい。さらにいえば、その向こうにある、職業としてのプログラマのイメージを伝えたい。昨年は、特別講義として、はてな執行役員CTO、id:naoya さんに、熱く語ってもらったり、企業見学会では溝口さんに
2009年1月、Cyan設計者 林拓人氏とLispの伝道師 竹内郁雄氏との対談「Cyanを設計した高校生、5カ月で5つの言語を習得」が大きな反響を呼んだ。その原因の1つは、竹内氏が発したひと言「わたしの持論ですが、国語ができる(=日本語できちんとした文章が書ける)人じゃないとプログラムは書けない」だ。これについてネットでは同意する意見が多かったものの、記事中で根拠が明らかにされていなかったため議論が紛糾した。そこで編集部は竹内氏に詰め寄り、「わたしの持論」について詳しく説明してもらうべく寄稿をお願いした。国語力とプログラミング力には本当に相関関係があるのだろうか。 事のいきさつ~Cyan設計者 林くんとの対談で発してしまったひと言が思わぬ反響を呼ぶ Cyan言語で経済産業大臣賞を受けた開成高校の林拓人くんと対談(「Cyanを設計した高校生、5カ月で5つの言語を習得」)しているうちに、つい調
2009/3/7、我が母校、東京農工大学の出身学科(名前は変わっているけど)にて上記のイベントがあったので行ってきた。 オープンソース系のコミュニティの場合、最初に大体情報をどこまでオープンにしてよいかの話が明示的、あるいは「どうせオープンソースのイベントなんだからオープンなの当然じゃん」とかなのに対し、今回のイベントはどこまで情報を公開していいのか分かりにくくて、なかなか書けないでいたけど、いちおう公式ページはあるみたいなので書いてみました。 小金井キャンパスはボコボコたくさん建物立ちすぎでよくわからん。 体調が悪くて時間ギリギリで、私の研究室時代の教授N名誉教授の計算機コレクションを見損ねて残念。 今、これをちゃんとした形で公開できるよう頑張っているそうなのでよろしくお願いしまする。 なんで32周年、やっぱり計算機系だから2の巾乗であるべきなのか、とか思ったら「単に気づいたら30周年過
id:shi3zがトップノッチ人材の育成へ向けたカリキュラム案を提示している。提案は概ね賛成だが何点か追加したい。近未来コンピューティング論を1年後期で教えるのであれば、その前期で計算機技術史が欲しい。新技術といっても、かつて成功しなかったアプローチの焼き直しが多いからだ。ユーザーエクスペリエンス論ではエスノグラフィなど工学的なアプローチも必要だ。独立した講義として必要かは議論を要するが、情報セキュリティや情報倫理学の講義もあった方がいいのではないか。 現行の教育カリキュラムを批判だけしておいて対案を示さないのはフェアではないので、僕なりに未踏という制度への捉え方の整理と、僕程度の人間が想像し得る範囲の(ちなみに僕は大学にすら行ってない)、「ITエリートならこれくらいは経験して欲しい」というものを書いてみた。 どうだろう?>id:mkusunok このようにカリキュラムを考え始めるとアイデ
IT人材の育成に関して、産業界と学界はどう連携し、パートナーシップを組むべきか--。やや遅まきながら、こんな議論が本格的に進んでいる。舞台となっているのは、産学人材育成パートナーシップ情報処理分科会。情報技術系の大学関係者と、IT企業、ユーザー企業の有識者が一堂に会し、産学連携のあるべき姿を描くのが狙いだ。背景には、IT産業のみならず大学においても情報系学科に対する学生の人気が低迷傾向にあるといった事情や、産業界が求める新卒人材と大学の教育内容にミスマッチが生じているという問題意識がある。もちろん「優秀なIT人材の育成はIT産業は当然として、他の産業--金融、流通、製造--においても死活問題」との認識も大きい。 読者の中には「今更そんなことを議論してどうするの?」とか、「ちゃんとした時間に帰れるようにするなど、職場環境や処遇をきちんとすれば人気は回復する。それなしに何を議論してもムダ」と考
日本経済団体連合会は2009年7月に特定非営利活動法人「高度情報通信人材育成センター」を設立する。同センターは、文部科学省が2007年から進めている高度IT人材を大学院で育成するプロジェクトである「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」が2010年3月で終了することを受けて設立される。同プログラム卒業生のキャリアを定点観測したり、大学での高度IT人材育成の支援などを実施していく。 3月4日に開催された「第4回高度情報通信人材育成に関する産学官連携会議」で、経団連 情報通信委員会 高度情報通信人材育成部会長の重木昭信氏(NTTデータ副社長)が発表した。重木部会長は併せて2014年に産官学の中心となって永続的にIT人材育成を進める機関である「ナショナルセンター」を設立することも発表。今回設立のNPOはナショナルセンターの一機能として取り込まれる予定だ。 経団連がナショナルセンター構想を打
吉岡さんがIPAのOSSセンターに出稿した、という日記に書いていまして、そこで「OSSモデルカリキュラムV1は、なかなかの力作である」と紹介していました。法務関連の講座もありまして、ライセンスについて詳しく的確に解説しています。つーか、私の解説なんかより、ずーっと緻密で中立です:-) 「法務分野に関する知識(応用レベル)」では、リスク回避策(企業とコミュニティの両方)も解説しています。 2009-03-03 – 独立行政法人 情報処理推進機構に出向になりました:未来のいつか/hyoshiokの日記 情報処理推進機構:オープンソフトウェア:OSSモデルカリキュラムV1 法務分野に関する基礎知識概要 PDF[182KB] 法務分野に関する知識(基本レベル) PDF[862KB] 法務分野に関する知識(応用レベル)PDF[1,602KB] オープンソースにまつわる知財や法務に関する基礎知識につい
卒業していく君へ。 卒業おめでとう。本当は面と向かって言ったほうが良いのだけど先生という立場だと私の発言が思った以上に重くなってしまうので直接君にはいえない。でも、君への言葉を一度形にしておかないと私の頭に一生こびりつきそうなのでここに書かせてもらうよ。 今年、君は卒論に苦しんだね。君が卒論に苦しんだ理由は自分でも分かっていると思うけど、常に外部に正解を求めたことにあるんだ。私が「どうして、それが正しいと思うの?その理由を教えて。」と聞くと、いつも君は表情を凍らせて黙ってしまったね。何度も何度も「研究には正解とか不正解とかない。誰も答えを知らないから研究になっているんだ。だから、自分の主張をとりあえず述べて、相手の反論が正しいと思えてから自分は間違っていたと考えれば良いんだよ。」と伝えたのだけど、最期最後まで君は自分の主張の正しさを自分の言葉で言えず、常に私の保証を求めたね。はっきり言って
セキュリティ&プログラミングキャンプキャラバン京都で、京都大学のオープンコースウェア( http://ocw.kyoto-u.ac.jp/ )というのを教えもらったのだが、そこで、「益川先生 ノーベル賞を語る−学生対話集会」というのを見つけた。 益川さん、お話おもしろいなあ。一時間強のビデオを見てしまったよ。 行ってきましたよ、セキュリティ&プログラミングキャンプキャラバン京都。京都大学は今回初めて訪れた。なかなか素敵なキャンパスであった。昼飯に学内の大変りっぱなレストランに行ったのだが、大学の偉い人たちが集まって食事をするようなところである。*1 例によってQ&Aコーナーが大変盛り上ったのだが、その前に、IT勉強会カレンダーを作ったid:hanazukin さんに感謝状を送るというイベント(?)を行った。僭越ながら不肖わたくしめが感謝状を贈呈させていただいた。まっちゃだいふくさん(id:
いやーふと見たら1ヶ月以上何もしてませんね。いかんいかん。近況報告しますよ。 最近ちょっといろいろ、プライバシーネタを話しました。システム制御情報学会のセミナーとか(これはそのうち学会誌に記事になるはずです)。あとデジタルフォレンジック研究会のコラムにも書きました。よければ読んでみてくださいませ。 今日はセキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008京都のホストしてます。満員御礼で嬉しい限り。 あー白浜シンポの仕事しなきゃー。 なんか意外にはてブのマーク数とか増えてないし話題になってないなぁと思いながら見てるんですが、個人的にちょっとショックだったのが一昨日のこの事件。 ブログに中傷書き込み、18人書類送検へ 名誉棄損容疑(asahi.com) お笑い芸人をブログで中傷、男女18人を名誉毀損容疑で立件へ(Internet Watch) 「10年間ネットで中傷」――スマイリーキクチ
社内で勉強会やりたいと会社に言ったら、「言うまでもない」と断られた。http://d.hatena.ne.jp/hkhumanoid/20090205/1233844080 せめて、自社の人間と活動をスタートして、そのうちグローバルになればいいかなぁという気持ちで、会社に相談してみた。 結果・・・ 「言うまでも無く、駄目。」 えーーーーっ!! 正直ショックだ。社内勉強会を開催しようなどと煽っている*1責任の一旦はわたしにもあるので、なんで、会社が認めてくれないか考えてみた。考えてみたところで状況が変るわけではないし、そんな会社が存在するということを想像もしていなかった事自体、わたしが世間を知らないことなのかもしれないけど。世の中は広いので、ブラックな会社は存在はするだろう。だけど、従業員のモチベーションを挫いて何かいいことがあるんだろうか。本当に良くわからない。 当該ブログを読んでみると客
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