第Ⅰ巻では現代の言語哲学の始祖とされるフレーゲとラッセルについて、その仕事が登場した文脈を示し、それがなぜ重要なのかを積極的に評価して位置づける。本文はほぼ初版そのままとし、註にて文献を多数アップデートするほか、1987年の初版以降現在までの研究の進展を踏まえた書き下ろしの論考を収録。哲学の変遷と展望を示す。 ◎けいそうビブリオフィルで本書の一部内容を公開しています。 あとがきたちよみ『増補改訂版 言語哲学大全Ⅰ』 ※『言語哲学大全Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ』も順次、改訂を予定しています。刊行時期などが決まりしだい、ウェブサイトとTwitterでお知らせいたします。 増補改訂版へのまえがき 第一版へのまえがき 序 論 第1章 フレーゲと量化理論 1・1 ひとつの問題 1・2 文の論理形式 1・3 フレーゲは言語哲学者か? 1・4 ArgumentとFunction 1・5 文法的カテゴリー 第2章 フレー