はじめに 本記事は電子書籍版もあります。 linuxカーネルはC言語のマクロを駆使して書かれています。それらのうち、凝ったマクロになじみの無い人には初見では意図がわからない&わかってみれば面白いであろうものをいくつか紹介いたします。対象読者は、C言語のユーザだけれども、マクロは定数定義くらいにしか使わないというライトなマクロユーザです。 マクロを使用する場所に依存するエラーを防ぐ 次のマクロは、二つの引き数の値を置換するだけの単純なものです。
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ICSE 2016勉強会に参加するために論文リストを確認していたら、40年間のC言語のプラクティスの変遷を追った論文がおもしろかったので紹介する。 対象の論文 論文: The Evolution of C Programming Practices: A Study of the Unix Operating System 1973–2015 論文中で使われれたデータ: https://github.com/dspinellis/unix-history-repo 要約 過去40年間のUnixのソースコードを分析し、コーディングスタイルの変化を調査した。その結果、以下のことが分かった。 新しい言語機能は価値のあるものならば採用される レジスタ割り当てをコンパイラに任せるようになる スペースをどこにいれるかなどのコードの書き方が統一されていく 分析対象 1972年以降にリリースされた計66個
(訳注:2016/3/2、いただいた翻訳フィードバックをもとに記事を修正いたしました。) (訳注:著者のMattより、「本文中で明言はしていないが、この記事の内容はx86-64 Unix/Linux/POSIXでアプリケーションをプログラミングする場合にフォーカスしている。他のプログラミング領域では、対象とするシステムに応じた(例: 8-bitの組み込みシステム、10年前のコンパイラ、多くの異なるCPUアーキテクチャで動く必要のあるアプリケーション、Win/Linuxでのビルド互換性など)特有のアドバイスが必要」との補足を頂いております。) 以下の文章は2015年の始めに書いたドラフトで、今まで公開していませんでした。私のドラフト用フォルダの中で誰の目も引かなかったため、大部分が書いた時のままです。公開するにあたり、単純に2015年を2016年に変更しました。 必要な修正、改善、苦情があり
はじめまして。サーバサイドエンジニアの @DQNEO です。 今日はGitのつくりかたをご紹介します。 C言語学習教材としてのGit Gitと同じものをゼロから作って何の意味があるのか?と思いますよね。 私がこの再発明をやり始めた動機は「C言語を書けるようになりたい」でした。 実際に途中までやってみたところ、 C言語がチョットデキるようになった Gitの内部構造に詳しくなった というメリットが得られました。 C言語を勉強する題材は、テトリスとかWebサーバとか他にいくらでもあるのですが、Gitを実装してみるのはかなりおすすめです。理由は下記の通りです。 内部構造が意外と単純 (ローカルで動かす分には)ネットワークの知識が不要 普段使っているツールで外部仕様がわかっているので、やるべきことが明確 余談ですが、本家Gitのソースコードを参考にしようと思って読んでいたら、Linus Tovals
Cでのポインタの読み方 上記のページ、現時点ではてなブックマークが1241ついています。同趣旨のことを私は1998年に以下のページに書きました。 配列とポインタの完全制覇 こちらのはてブ数は212…… きいいっ! 悔しい!! などという話はさておき。 上記ページに関連してだと思うのですが、Twitterで@kinabaさんが以下のようにつぶやかれておりました。 『という方針のCの入門記事』ということであれば、WebではないのでURLは貼れませんが、たとえば柴田望洋先生の「秘伝 C言語問答 ポインタ編」*1には以下の記述があります(p.22)。 ここで、下のように考えると、int x;の部分が*ptrに相当すると考えられますね。 int x ; int *ptr ;――*ptrはint型変数であると言っているように解釈できますね。 で、実のところこれを意識した上で、私は「C言語 ポインタ完全
そういえばCORBAとかROSEとかUMLとかやってた気がします。 プログラミング勉強中の人にオブジェクト指向とは何なのかを何となく伝えたい話 - かまずにまるのみ。 「オブジェクト指向の価値ってよく分からないですよね。」 誕生の歴史を知ればよい。環境によっては価値がある。 コンピュータは情報数学と電子回路から誕生した。電子回路は半導体によってハードウェアからソフトウェアとなり、機械語(そしてアセンブリ言語)が必要になった。C言語はアセンブリ言語に配列と構造体を加えたものだ。手続型言語ではデータ構造とアルゴリズムを同時に設計するが別々の保守が必要だった。保守は同時にやるべきだ。データ構造とアルゴリズムを同時に同じ場所で実装し保守出来る仕組みがクラスだ。 情報数学と電子回路 情報数学は乱暴に言えばビット演算学だ。NOTとORとANDを使ってあらゆる命題論理を電子回路で置き換え可能な式に書き下
二十五日半狂乱、6日目(の分...orz)の記事 Cのエラーハンドリングを毎回やるのは面倒だ! 前回も言ったが、Cではエラーハンドリングに戻り値とerrnoを用いる. それはそうと例外設計において"無視"は大罪である. だから、関数を呼び出したら戻り値は漏らさずチェックすべきだ. ということで、例えば以下のように逐一戻り値をチェックする. if(send(sockfd, buf, len, 0) < 0){ ERROR("send"); exit(1); } あぁ、面倒だ. 一体コードのどの部分が正常系の処理なのか? ほとんどエラーハンドリング*1で埋め尽くされるじゃないか. そもそもエラーハンドリング部分に書くのは毎回同じコードだし、コードの繰り返しは防ぎたい. エラー処理部分をラッピングして楽をする unpv12eの中でラッパーを被せることによってこの面倒を回避する方法を知った. in
Dmitri Gribenko氏によるBlog記事 "I Do Not Know C" より訳出。原文および訳文のライセンスは CC BY-SA 3.0 に従う。 この記事の目的は、皆に(とくにCプログラマに)「C言語分かってなかった」と言わせることです。 C言語の死角は思っているよりも身近にあり、よくある単純なコードですら 未定義動作(undefined behavior) を含む可能性があると示したいと思います。 記事は質問に対する回答の形をとります。全ての例示コードは別々のファイルに分かれていると考えてください。 (訳注:Qiita/Markdown表現の制約から、読中ネタバレ防止のため文章順序を変更しています。前半には質問のみを、後半には質問と回答の対を訳出しました。) 質問編 1.
原文: Notes on Programming in C Rob Pike 1989年2月21日 Copyright (C) 2003, Lucent Technologies Inc. and others. All Rights Reserved. Lucent Public License Version 1.02 前書き KernighanとPlaugerによる“The Elements of Programming Style” (「プログラム書法」木村泉訳)は重要で影響力のある本です。この本にはそれだけの価値があります。しかし、その中の簡潔なルールが、本来意図されたような哲学の簡潔な表現としてではなく、よいスタイルのレシピとして受け取られているように私は時々感じます。この本が変数名は意味を持つようにつけられるべきだと言うなら、名前が使い方を説明するちょっとしたエッセイのような
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、 C言語で作成されたソースコードに脆弱性が存在しないかどうかを検査するツール「iCodeChecker」を公開しました。無償で利用できます。 iCodeCheckerは、ソースコードの脆弱性が存在する箇所を検出し、修正例や脆弱性が悪用された場合の脅威についてのレポートを出力するツール。プレスリリースから引用します。 本ツールは、脆弱性やソースコード検査技術を学習したい学生や開発者を対象に、利用者自身が作成したソースコード(C言語)を検査することできます。 本ツールでは、ソースコードの脆弱性が存在する箇所を検出し、修正例や脆弱性が悪用された場合の脅威について解析したレポートを出力します。利用者は本ツールを通して、脆弱性を学習するとともに、ソースコードセキュリティ検査技術の有効的な活用方法を習得することができます。 配布形式は、VMイメージ、パッケージ
Cでのポインタの読み方 Cのポインタの読み方は、ルールを知らないと摩訶不思議です。 ルールを覚えれば、 int (*p[5])[3]; char (*(*fp)(void))(int); なんてのも解読する事ができます。 大事な前程 ポインタを読む際には、「英語で読む」必要があります。 「え~、英語~」 と思う方もいるかもしれませんが、逆に日本語で読む方が大変です。 基本ルール ルール 後置演算子が優先。 関数の() 配列の[] 前置はあとで。 要は、「後ろに何かあったら、後ろが優先」です。 演算子の英語での読み方 * pointer to ... () function returning ... [] array of ... Lesson 1 まず、演算子が単独で出てくる場合です。 Lesson 1-1 pointer to ... int *p; これは、まずpを見ましょう。 i
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