ℝ𝕆𝕄𝕀 @makkororon 「どうしても一人では行けないところがあるからついてきて」 と友達に言われ、某超有名百貨店のフレグランスバーで立ちすくんだのは15歳の冬。 財布には1000円札しかない。 背中には塾の鞄。 そこは帰りの電車賃を気にしながら買い物をする私には明らかに場違いな雰囲気の大人の空間だった。 ℝ𝕆𝕄𝕀 @makkororon 完璧に雰囲気に飲まれながらもいつしか夢中になったのが香水の瓶。 「お母さんがジョイっていう素敵な香水を持ってて他のも見てみたくなったんだよね」とは誘ってくれた彼女。 すごい世界が都会にはあったものだと圧倒された。 ℝ𝕆𝕄𝕀 @makkororon 「つけてみませんか?」と店員さんに声をかけられた。 「ごめんなさい、見てただけなんです。素敵ですね」とあたふた。 店員さん「大丈夫ですよ。どんな香りがお好きですか?」