WX法は、データを最小構成要素(以下これをUnitと呼ぶ)に分解するアルゴリズムです。 Unitは例えば、自然言語で言えば、単語などに相当し、DNAの配列情報で言えばコドンに相当します。 様々なデータに対してそれぞれのUnitを一つ一つ定義するのはコストがかかる上、柔軟性がありません。そこで、Unitは、その内部に、さらに小さい構成要素を持たないという定義とします。 WX法は、データから、統計情報を用いて、そのような独立した部分列を抽出し、全データを上の評価基準で尤も的確な形に分解するアルゴリズムです。 WX法は次の五つのステップからなります (i) 全ての部分列を列挙する (ii) それぞれの部分列に対し、Unitらしさを表す評価値を与える (iii) (ii)の評価値を用いて、Unit分解を行う (iv) (iii)の結果を用いて評価値を再計算する (v) 収束するまで(