Q1:「…検定の有意水準は5%とした。…,結果はAとBの比較でp<0.05の有意差があり,AとCの比較でp<0.01の有意差があった。…」と記載したら,記載方法が悪いといわれた。なぜだろうか? A1:α~0の範囲を棄却域,αを有意水準または水準または有意点という。有意水準は点であり範囲ではない。有意水準を5%と記載したまではよいが,5%以下を棄却域としたなら1%は記載せず,p<0.05のみ記す。p<0.01も記載したいなら,さきに「有意水準は5%および1%とし…」と断わるべきである。最近,p=0.012とか,p=0.489といった形でp値をそのまま記載する論文も散見されるが,有意水準とp値は異なることを留意しなければならない。 ところで棄却域を有意水準未満とするか,有意水準以下とするかについて議論されることがある。有意水準の5%はFisher RAがローザムステッド農地試験所に勤務したとき