[ディリ 21日 ロイター] 東ティモールに「無一文」で降り立ったケニア人の男性が、入国ビザを持っていないにもかかわらず、大統領官邸に宿泊させてもらった上、マラソン大会で優勝して賞金5000ドル(約45万円)を獲得した。 フィリモン・ロティッチさん(33)は18日に東ティモールの首都ディリの空港に到着したが、宿泊費用はおろか、ビザの取得費用40ドルも持っていなかった。しかし、空港内でラモス・ホルタ大統領を見つけ、あいさつをしに行ったことで状況は一変する。 ロティッチさんはロイターの取材に、「自分の国でさえ大統領にあいさつしたことはないから、きっと神のおぼしめしだ。喜んであいさつに行くと、大統領は自分の家に来るよう言ってくれた」と語った。 その後、ロティッチさんは現地で20日に開催されたハーフマラソン大会で優勝。金メダルと賞金5000ドルを手にしたレースは「暑かったし、道にいた犬が怖かった