日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)と財団法人京都国際文化交流財団は29日、京都市上京区の北野天満宮において、同社のインクジェットプリンタで複製した屏風絵「雲竜図屏風」を奉納した。元絵は桃山時代に制作された紙本墨画で、複製は元絵をデジタルカメラで撮影後、修正して出力したもの。 文化遺産の保護と国際交流の推進を目標とする財団が、日本HPに複製を依頼したプロジェクト。財団では2000年からデジタル技術による画像保管と高精細複製の作成について研究を重ね、デジタルでの複製をHPに依頼した。両者はすでに南禅寺の「群虎図」、醍醐寺「五大尊像」、大徳寺瑞峯院「堅田図襖絵」などの複製に成功、3月にニューヨークで行なわれた美術関連イベント「Artexpo New York」に共同出展している。