【ソウル=水沼啓子】韓国軍は30日、日韓が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)近海で軍事演習を実施した。韓国軍が竹島周辺での軍事演習を事前に公表し「独島防衛」を掲げて行うのは初めてで、演習の様子は報道陣にも公開された。大規模な軍事演習は、竹島の実効支配を誇示することが狙いとみられる。 竹島周辺における韓国軍の軍事演習は、1995年から毎年2-4回実施されているが、この間、日本との関係を考慮し、軍事演習は非公開で実施されてきた。しかし、今年は初めて報道陣に公開された。 日本の中学社会科の新学習指導要領解説書に竹島の領土問題が盛り込まれたことや、米連邦政府傘下の地名委員会が竹島を「韓国領」から「主権未指定」に変更したことが韓国では問題となっており、韓国軍は、「領土主権を守るという意志を示すために演習を公開した」としている。 今回の軍事演習は、「国籍不明の不審船が独島領海を侵犯したことを