お金ではないものを大事に経営する。「新しい経済」の実践者、この店が発するメッセージをお客さんは敏感に感じ取っている 2018.10.11 ローカルから始める、新しい経済の話 ローカルから始める、新しい経済の話 甲斐 かおり 甲斐 かおり 売上より、目の前のお客さんを喜ばせたい。 時間と手間をかけていい仕事をしたい。 そう願っても、実社会では許されないことも多い。筆者自身、会社員だった頃は“安く、早く、多く、質のいいもの”を提供するのがプロだと教えられました。それはある面では間違いじゃないと今も思います。“安く、早く、うまい”飲食店は繁盛するし、多くの人が助かるから。 一方で、世の中「安く、早く」というサービスばかりになると、人は元気がなくなっていくのではないか、とも思うのです。人は大切に扱ってもらうことを何より嬉しく思う生き物。存在を認められ、心のこもったサービスや商品を提供してもらうのと