注意:今回は12000文字ほどあります。 後半、滋賀医大生による性加害事件の話になります。あまり生々しいことは書いていませんが、性被害に関する記述があるので、不安な方は気分や体調が落ち着いているときに読んでください。 私の観測範囲での今年のフェミニズム流行語大賞は「嫌知らず」ではないかと思う。このニュースレターを読んでくれている人にはお馴染になりつつある言葉だと思うが、ごく手短かに言うと「男性が女性の『嫌だ』を受け入れないこと」を表わす新語である。 「女性の『嫌だ』を軽視している(ことにさえ無自覚な)男性」というのは、非常に多い。しかし、基本的には無自覚なので、「嫌がっていると思わなかった」「そんなに嫌だったならはっきり言ってほしかった」と青天の霹靂とばかりに驚いたり狼狽したりした揚げ句、最悪の場合、「はっきり嫌だと意思表示をしない女性が悪い!」と責任転嫁が始まるというのも、女性にとっては
