しかしあれだね。日本の文学界はこういうベストを嫌うね。「純」文学界ってことだけど。 海外で年末に出るベストブックのリストってのは、基本的には普通小説やノンフィクションのリストだ。夏休み前に出るサマーリーディングのリストも同様。いくらダン・ブラウンやジェイムズ・パターソンが売れていようと、そういう作品はリーディング・リストには入らない。もちろんAmazonなんかはジャンル別のリーディング・リストを発表するけど、ミステリーやSFというのは明らかに普通小説とは扱いが違う。Timeなんかでは時々 Guilty Pleasure(罪深き悦び)という特集を組んだりして、作家や書評家がおおっぴらに読んでることは公言できないけれど、実は〜〜のファンでしたという作品を告白したりする。ミステリーやロマンス小説というのは、そういうところで語られるものだったりするわけ。(西村京太郎や山村美沙扱いに近いか?)。 一