日経コンピュータは,ユーザー企業のITガバナンスがどの程度のレベルにあるのかを比較する「IT力」ランキングを作成した。IT戦略の立案・実行の仕組みや利用部門とのかかわり合いが他社と比べてどれくらいのレベルにあるのかを,ユーザー企業のCIO(最高情報責任者)やシステム部長が知るための「指標」を提供するのが狙いである。 「IT力」とは,ITガバナンスのレベルを示す“物差し”である。IT力を算出するため,「IT投資の管理」,「システムの全体最適化」,「品質・プロジェクト管理」,「ユーザー・サポート」,「IT部門の組織づくり」,「システム企画」,「運用・保守」といった七つの柱に関する質問を盛り込んだ調査票を作成。日経リサーチの協力で上場企業・非上場有力企業2223社に送付し,2006年5月から8月にかけて,178社から有効回答を得た。 調査票のうち,意見を聞くものや全体の傾向の分析だけに使うものを