富士山と山の形をした影が重なって見える写真を、甲府市国母の無職森本雄策さん(72)が今月1日に撮影した=写真=。 趣味で30年以上、富士山山頂で太陽が輝く「ダイヤモンド富士」を撮り続けているという森本さん。1日は初日の出をカメラに収めようと富士川町高下にある知人宅を訪れ、午前5時頃から日の出を待った。午前7時25分頃、太陽が山頂から出る前に富士山の影が雲に映っているのに気付き、「これは珍しい」とシャッターを切ったという。近所の人は「見たことがない」と口をそろえ、森本さんも初めて見たという。森本さんは「今年は元日からとても縁起がいい」と話している。 甲府地方気象台では「当時、上空に薄い雲が広がり、富士山の後ろから朝日が差したことで、山体の影が雲に映し出されたのではないか」としている。