少子高齢化が進む日本で、福岡都市圏は例外的に人口が増え続けている。なかでも「人口増加率日本一」なのが福岡県新宮町だ。転機は2012年に家具量販店「イケア」の進出。だが新宮町はイケア誘致だけを狙っていたわけではない。つまり新宮がイケアを選んだのではなく、イケアが新宮を選んだのである。その理由はなにか。ジャーナリストの牧野洋氏は「街おこしのイノベーションがあった」と分析する――。(第2回) ※本稿は、牧野洋『福岡はすごい』(イースト新書)の「はじめに」と第2章「住みやすさがすごい――人口増加率日本一の秘密」の一部を抜粋し、再編集したものです。 ファミリー向け物件で2000万円前後はザラ 「また新宮の新築マンション分譲のチラシが入っているよ。ほら、この広さでこの価格」「へえー、いつもながらすごいね」――。私は福岡市民として過ごした3年間、週末の朝方になると夫婦間でこんな会話を交わしたものだ。 当
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