ネット通販やライブコマース、スマホ決済、ゲームなど、次々と世界最先端のテクノロジーやサービスが生まれている中国。その最新コマース事情を、中国専門ジャーナリストの高口康太さんがファッション&ビューティと小売りの視点で分かりやすく解説します。今回のテーマは、「中国映え書店」について。中国でまるで映画のセットのような美しい書店が次々とオープンし、日本でもSNSなどで大きな話題を振りまきました。その「映え書店」が相次いで閉店しています。その理由に迫ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月20日号の転載です) 西安蔦屋書店が、2024年10月に閉店した。21年3月のオープン当時は「中国で最も美しい書店」の一つと称賛され、大きな話題を呼んだものの、わずか3年半で幕を閉じることとなった。この閉店は、中国の書店業界が直面する苦境を象徴する出来事であると同時に、“映え”を武器に成長してきた大型