というわけで、あけましておめでとうございます。去年年末に突然思い立ったバージェス『ジョイスプリック』の全訳が、仕上がりました。 cruel.hatenablog.com お年玉です。もちろん完全な海賊訳。気にしない人は読みなさい。気にする人は読むな。 アントニイ・バージェス『ジョイスプリック:ジェイムズ・ジョイスのことば入門』 この本の何がおもしろいかは、解説で書いたけれど、かなり書き足りないので加筆するかも。それと、これからLaTeXの練習で索引つけるかもしれない。つけないかもしれない。本質的なところではない。 たいへんにいい本なんだけれど、なぜ訳されないかは、見ればわかると思う。話の重点が『ユリシーズ』に置かれている前半はまだいいけれど、『フィネガンズ・ウェイク』に力点が移る10章とか11章とか、ジョイスの原文を訳すわけにはいかない (柳瀬訳をもってきてもいいが、当然ながらそれだとバー