僕はことし30歳。子どもが生まれた同年代の友人たちと話すと、育児休業に話が及ぶこともある。でも業種を問わず、出てくるのはこんな言葉。 「取りたかったが、仕事が忙しいなか、上司に渋い顔をされそうで調整できなかった」「今後のキャリアに響くかもしれないと思うと言いづらかった」 妻しか育休を取らない、という夫婦は僕の世代でもまだ多い。でも、世界は取り組みを進めているし、日本も動き始めている。(国際部記者 関谷智) 「もしこれから子どもが生まれるとしたら、育休を取得したいと思いますか?」 去年、転職サイト運営会社が行ったアンケートだ。 86%の男性が「取得したい」と回答した。 法律では、労働者が休業を希望する1か月前までに企業に申し出ることで取得できるとされている。しかし厚生労働省によると、昨年度の取得率は7.48%。 取得率が低い理由としてアンケートで最も多くあがったのは、「社内に育休自体を取りや