2009年4月8日のブックマーク (3件)

  • 利害対立と民主主義モデル - on the ground

    吉原直毅「最近思う事:湯浅誠・堤未果『正社員が没落する--貧困スパイラルを止めろ!』(角川新書)を読んで」を読んで、「分断統治」という観点は確かに重要であるとしても、正規・非正規ないし中間層・低所得層という対立軸だけでなく、世代間の対立についての目配りを盛り込んだ議論構成にしなくては、いわゆるロストジェネレーション層への応答なり批判なりにはならないだろうと、若干の違和と物足りなさを覚えた*1。その方面について私には何の専門的知見も無いが、世代の軸を加えるなら、単なる情緒的認識の問題には尽くすことのできない程度の敵対性は存在するのではないか。 無用な対立を煽ることは避けるべきだが、分断統治を目論む上位のプレーヤーが無条件に存在すると前提した上で誰だって仲良くできると考えるのは妄想である。「少なくとも民主主義的政治システムの存在する現代においては」*2、そのような上位のプレーヤーは居ない。「支

    利害対立と民主主義モデル - on the ground
  • 投票自由論――選挙など行っても行かなくてもいい - on the ground

    昔、「選挙へのエゴイズムの見解(試論)」というものを書いた。次の衆議院議員選挙がいつになるのか分からないが、選挙における有権者の行為/不行為に伴う責任について、改めてまとめた確定版を書いておきたい。 デモクラシーの精神に忠実であることを自負する人々は、有権者がその権利を行使することは議論の余地無き「善きこと」であるかのように、投票を勧める。他方、アナーキストの多くは、投票行為そのものが現行の政治体制と国家権力を承認し、生き長らえさせるものであるとして、選挙への不参加を呼び掛ける。 しかしながら、選挙に行こうが行くまいが、それは自由である。ここで自由であると言うのは他者から責めを受けるいわれは無いということであり、それは現在の行動についても、その将来に生ずる帰結についても同様である。そしてこれは、民主政を支持するか否か、民主主義を支持するか否か、どのような民主主義を支持するか否か、などの問題

    投票自由論――選挙など行っても行かなくてもいい - on the ground
  • 言論の質は誰が決めているか : 404 Blog Not Found

    2009年03月28日11:00 カテゴリMediaValue 2.0 言論の質は誰が決めているか 『言論の質」って何が決めているのだろう。 書くことの難しさ ネットの言論はなぜ質が低いか?インターネット-最新ニュース:IT-PLUS 新聞に比べるとネット言論の質は低い??。もはや一部の新聞社幹部や研究者ぐらいしか言いそうもないことをあえて指摘してみたい。「何だろう」でなくて「何が決めているのだろう」というところに注意して欲しい。そちらであれば POLAR BEAR BLOG: ブログの「質」って何だろう。 よく「ネットの世界は玉石混淆」と言われ、個人的にもそうだと思うのですが、果たして何が「玉」で何が「石」かハッキリと分けられるものでしょうか?明らかな偽情報や、悪意のある誹謗中傷は別にして、ある人にとってはゴミのような話でも、別の人にとっては非常に価値のある話だったという場合があるでしょ

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