2020年8月某日。名古屋の祖父が亡くなった。90歳だった。 旅行好きで毎年海外旅行を楽しみ、80を過ぎても何度か娘を伴い旅行した。若い頃は自営業を営み、1代で3軒家を建てた自慢の祖父だ。 最後に建てた家は3階建てでエレベーターが付いている。祖母が大腿骨を折り認知症を患って施設に入るまで、このエレベーターが活躍したものだ。 この家で2年ほど、祖父はひとり暮らしをした。 昨年末から体調を崩すことが多くなり、あんなに食べることが好きだったのに胃腸を壊してものも食べられないというので、心配して見舞いに行った。 (このとき、病名は腸閉塞だった。) 名古屋セントラル病院で管につながれ、痩せ細った祖父は私を見るとニコーッと笑った。 顔を見せるだけで、こんなに喜んでくれるなんて……。 胸がいっぱいになった。 「おじいちゃん、直接ご報告しようと思ってたんですけど、私ね、今いっしょに暮らしてる人がいるんです
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