作品集: 84 投稿日時: 2009/08/23 19:44:12 更新日時: 2009/09/05 09:56:36 評価: 19/74 POINT: 4020 Rate: 10.93 それは、「なんでもない日バンザイ!」と叫びながら三跪九叩乱舞して隣の家に突っ込みたくなるような、なんでもない日のこと。 魔法の森近辺を、氷精のチルノと地底の橋姫、水橋パルスィが連れ立って歩いていた。 なんでこの二人がと思われるが、どうもチルノがみょんなことから地下に行った折に知り合ったようであり、それからちょくちょくと遊んでいるらしい。 とりあえず二ボス同士、仲の良い感じだった。 「ほら、ここが魔法の森だよ。パルパル君」 「そんなベンキでも舐めさせられそうな呼び方するな!」 ……仲の良い感じだった。 「それにしてもここが魔法の森か。地上にあるくせにすごくじめじめしてそ
ふと食べたアメが原因でレベルが上がりまくってしまったチルノさん。 そして体だけ滅茶苦茶レベルアップしてしまった彼女をはらはらしながら見守るパルスィさん。 ――これはその二人を取り巻く、ヒッポロ系ニャポーンな物語である。 博麗の巫女と共に数々の異変を解決してきた実力者、霧雨魔理沙を倒したチルノ。 その彼女が次にいったいどういった行動をとるのか。どこかへ無駄な喧嘩を売りに行くのじゃないか。 「うーん、とりあえず大ガマの池にでも遊びにいこっか!」 そういった水橋パルスィの懸念は、かっこよい顔つきと無邪気な笑顔のアンバランスコンボに即ホームランされた。 もしかして自分が最強なのは元々であり、今更アピールするまでもないとでも思っているのだろうか。 (とにかく、普通でよかった……) なんていう橋姫の安堵は、またまたホームランされることになるのであるが。 「ほーらほら置いてくよパルス
作品集: 85 投稿日時: 2009/09/03 16:17:54 更新日時: 2009/09/03 16:17:54 評価: 25/91 POINT: 5110 Rate: 11.16 『バーカ!』 バカって言うな! 『このバカ!』 違うっ! 『これだからバカは…』 バカじゃない! 『なんというバカ。これは間違いなく…』 うるさい!バカじゃない!バカじゃないもん! 『バーカ!バーカ!』 …バカじゃないもん!…バカじゃないもんッ!! 「はうあっ!」 …ゆ、夢…。…いやな夢!…あたいはバカじゃないのに!まったく! 幻想郷のとある湖のほとり。そこで弾幕ごっこが繰り広げられていた。 片方は氷の妖精。彼女の名前はチルノ。戦っている相手は人間の魔法使い。 先程からチルノの攻撃はことごとく避けられている。人間の魔法使いは避けるのをどこか楽しんでいるよ
作品集: 85 投稿日時: 2009/09/12 00:04:23 更新日時: 2009/09/12 00:04:23 評価: 15/49 POINT: 3080 Rate: 12.42 「その……生えてるんだ」 霧雨魔理沙は神妙面持ちで告白した。打ち明ける、といった表現も正しい。 それを静かに聞き届けたのは博麗霊夢である。 門前雀羅の博麗神社。和室の居間に、ふたりはいた。 魔理沙は静かに続ける。 「でも、覆い被さってるのが取れないんだ。それで……抜くに、抜けなくて」 尻すぼみな言葉は、魔理沙の怯えの表れだ。緊張からか、湯呑みに口を付け喉を濡らした。 少しの沈黙。 そんな彼女を見かねた霊夢は、ぐいと身体を乗り出して、いう。 「だったら私が抜いてあげようか?」 その言葉を聞いた魔理沙の顔は、晴れやかではなかった。 「でも……怖い」 「そんなこと
作品集: 最新 投稿日時: 2009/09/13 13:14:58 更新日時: 2009/09/15 11:39:46 評価: 42/146 POINT: 8650 Rate: 11.80 真昼の空の一点に、光を通さぬ闇の球。 真夏の炎天下、縁側に座ってお茶を啜っていた霊夢の横に、闇を纏った少女がべたりと落下した。 「おなかすいたー」 闇を解除して昼の世界へと姿を現しながら、ずるずると這い寄って来るのはルーミアである。 金髪の下の赤い瞳を涙で潤ませながら、霊夢の顔を見上げて懇願する。 「ねー、なんか食べさせてー」 「だめ」 即答し、霊夢はお茶を啜る。 ルーミアは恨めしげに唸りながら縁側の上に立ち上がり、がばりと口を開いた。 鋭い犬歯をぎらりと光らせながら、 「だったらあんたを食べてやる!」 ルーミアが叫んだ瞬間、霊夢は即座にお札を投げつけて相手
作品集: 最新 投稿日時: 2009/09/02 02:38:25 更新日時: 2009/09/02 02:38:25 評価: 27/63 POINT: 3800 Rate: 11.95 「神サマってのも見ようによっては、人の杞憂を食い物に商売してるようなもんで」 博麗霊夢は自らの神社を背中に、堂々たる調子で言った。それはいくぶん唐突な、悲観と達観の相の子めいた言い方で、しかし自信に満ちた語り出しだった。寒い、乾いた昼だった。 「とすれば巫女は本質的にそのスーパーバイザーでありマネージャーであり、コンサルタントでもあるわけ」 「またとっぴなことを」 「ひとつクイズをしましょう、魔理沙。神サマはどうして神サマか」 「なんでって、そりゃあ、皆からありがたがられて、崇め奉られるから?」 「崇め奉られる理由は?」 「それは……」 魔理沙は答えに詰まった。言わ
作品集: 最新 投稿日時: 2009/08/31 22:45:25 更新日時: 2009/09/01 22:42:50 評価: 14/57 POINT: 3310 Rate: 11.50 「……鈴仙や」 「ん?」 「……あんた最近、ちょいとだらけすぎじゃないかね」 「そーお?」 呆れ顔を浮かべるてゐの前で、鈴仙はだら〜と寝そべっていた。 「だって気持ちいいんだもの。畳」 そう言って畳に頬ずりしながら、ふんにゃりした笑みを浮かべる鈴仙。 「だからって……」 いくらなんでも、ブレザー姿の雌ウサギが、畳の上でぐで〜っとうつ伏せになってだらけてるのはどうかと思う。 (……まったく、これだから最近の若いウサギは……) 頭に手をやり、はあと嘆くてゐ。 「てゐもやってみたら? 気持ちいいよ」 「やらん」 悪いが、私にはウサギの沽券ってもんがあるんでね。
「どういうことなの? これは」 某日、放課後。 二人っきりの部室で、俺はハルヒに詰め寄られていた。 「何であんたが消したはずのみくるちゃんの画像が残ってるのよ。しかもこれ、前より増えてるわよね?」 そう。俺が今まで隠し通してきたmikuruフォルダの存在が、ついにハルヒにばれてしまったのだった。 「あんた、ホームページにみくるちゃんの写真を使うなんて言語道断とかあたしに散々説教しといて、やってることはそこらの盗撮趣向マニアどもと同じじゃないの! 最低ね!」 何が困ったかといえば、ハルヒの怒りっぷりが俺の予想を遥かに超えていたことだ。 正直言ってバレても馬鹿にされるか白い目で見られるか、或いはその両方だろうと思って軽く考えていたのだが、甘かったらしい。 「どうせ一人でディスプレイごしのみくるちゃんを見つめながらニヤニヤしてたんでしょ! ふん、みっともないったらないわ!」 「ちが……いや、違わ
[about] [SS] [Gift] [Log] [Chat] [link] 涼宮ハルヒの微笑 数年後、ハルヒが原因不明の病気で倒れるところから始まる、時を駆ける話。 -------------------------------------------------------------------------------- 何度よんでもいい 初めてのSSで最高の良作に巡り会えました。@WIKIに感謝。 危険文書。知らない方がよかったかも。 GLAY 長編SSでもっとも完成度の高い作品 良かった 構成がすばらしい hukusennkaisyuuii 伏線回収が素晴らしい これがラストでも納得できる ハルヒssと言ったらまずこれが思い浮かぶさー 完結作品ってことで、安心して読めました。内容も面白かったです。 やっぱりこれでしょう・・・! 伏線の回収の仕方
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/05(日) 00:04:40.52 ID:gefBy8qO0 始まり始まり 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/05(日) 00:05:51.92 ID:gefBy8qO0 ■3月某日 土曜日(朝)/西駒伊町のとあるマンション 男の部屋 男 (朝っぱらから何か隣りの部屋がうるさいなぁ) 男 (通路にもバタバタと音が… 寝られん 早いけどもう起きるか…) 男 (…あ、ひょっとして隣りに入居者か) ■夕方/男の部屋 男 (隣り、まだガタガタやってるなあ) 男 (まあ入居初日なんてこんなもんか) 男 (今まで意識しなかったけど、このマンション、壁薄めなのか?) 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/05(
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/20(土) 14:15:29.68 ID:S1L+QaCv0 妹「ハァハァ・・・お兄ちゃん・・もうちょっと上・・・」 男「・・・・・妹・・この辺か・・・?」 妹「う、うん・・ハァハァ」 男「妹・・・じゃあいくな・・・」 妹「お兄ちゃん・・・愛してる・・・」 男「妹・・・クッ」グッ 3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/06/20(土) 14:16:41.52 ID:S1L+QaCv0 ━━━━━━1年前━━━━━━ 父「男、ちょっとお話があるんだけどいいか」 男「父さんどうしたの?」 父「来週の土曜日ちょっと空けておいて欲しいんだ」 男「別にいいけど何かあるの? 父「とても大切な人に会ってもらいたいんだ」 男「大切な人・・?父さんまさか・・・」 父「それはな・・・会ってから
哀川潤「雛見沢連続怪死事件ね……オーケー。引き受けてやる」 http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1241834959/28 :以下、名無しにかわります:2009/05/09(土) 14:33:23.09 ID:7Y+nkG9z0 降り注ぐ陽射しに辟易しながら、ぼくはバスを降りた。 目の前に広がるのは、どこかから切り取ってきたような『田舎』の風景。 「ふぅん……。ここが、雛見沢、か」 呆れるほどに自然と一体化したその村は、都会っ子のぼくにはほんの少しだけ新鮮だった。 なんて平和そうな村だろう。こんな所で事件が起こっているなんて、簡単には信じがたい。 「いや、だからこそ、なのかな」 わかったような独白とともに、ぼくは目的地へと歩き始める。 他に降りる人はいなかったのか、すぐにバスが走り出した。 そして、踏み出した足が――止まる。 「…
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/13(月) 16:06:30.47 ID:L9sx+Fo40 ミサト「エヴァー」 リツコ「ああもう!何度言ったらわかるの?伸ばさないって言ってるでしょう!」 ミサト「もう一回!もう一回お手本言って」 リツコ「エ・ヴァ」 ミサト「エ・ヴァー」 リツコ「あああああ」 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/13(月) 16:08:57.30 ID:L9sx+Fo40 ミサト「また違った?」 リツコ「まったくもう……ねえミサト、ちょっとこれにエヴァって書いてみて」 ミサト「バカにしないでよね。書くのは間違えないわよ」 サラサラ リツコ「ふむ……「ア」の最後の一画が妙に勢いいいのは置いておくとして、正解ね」 ミサト「ふふーん」 リツコ「威張るんじゃないの。さあこれを読んでみなさい。あなたが書いたのよ
ここは真型・東方創想話です。 旧型から移行しました。 注意書きや告知などはこちらを御覧下さい。 Coolierに戻る ※SS投稿スクリプト「Megalith」は、◆COAH96KoxU 様によって制作されました※
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く